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広い庭 ないなら飼うな 犬たちを [コラム]

ペットショップの話ではこの数年、犬を飼う人が増えているそうだ。


飼い主の多くが高齢者と一人暮らしの女性だ。


高齢者が飼うと一つ問題が発生する。それは、高齢者の寿命よりペットの寿命が長くなるということ。

飼い主がいなくなったペットはどうなるのか。遺産相続のように子供たちが相続してくれればいいが、なかなかそうはならないのが現実。

結局、ペットショップに持ち込まれたり、保健所で殺処分されたりすることになる。人間のエゴの犠牲になるペットたち。こんなことでいいのだろうか。



また、別の問題もある。

元来は貴族階級が猟のために飼うことが多かった犬たち。

今は愛玩犬となっているプードルやヨークシャテリアも元来は狩猟用の犬だった。シェパードやドーベルマン、ポインターなどは見るからに狩猟用だった犬で、どれも優秀で賢明な犬たちだ。

しかし、それが今、一般人が飼うことが増えた。

それでもいい。広い庭があって犬たちがストレスを溜めることなく、健康に生活できるなら。



だが、実際はどうだろう。

日本で犬たちが健康に生活できる環境を提供できる飼い主はどれくらいいるだろう。

所謂、高級住宅地や郊外の大きな庭付きの家に住んでいるなら提供できるだろう。だが、そういう人ばかりが飼い主ではない。というよりもそういう飼い主はレアケースだ。



マンション暮らしや建売住宅、賃貸住宅に住んでいる飼い主のほうが多いのが実態だ。

結果的に、犬たちは繋がれて自由を失い、歩くことも走ることもできなくなり、足腰が弱り、ストレスから精神を病むようになる。そして、寿命を縮めている。


飼い主に散歩に連れて行ってもらえる犬もいる。しかし、実際、周囲には迷惑な行為だ。飼い主はその犬のことが分かっているから安全だと思っていても、知らない人からすれば危険な行為にしかみえない。

犬には牙がある。そして、瞬発力がある。その牙は大人でも一撃で噛み殺せる力がある。まして、小さな子供や老人にとっては脅威だ。

小さい犬だからと軽視してはいけない。子供にじゃれ付いた小型犬の勢いに押されて倒れて大怪我をする子供も多い。また、腕などを噛まれるケースも多い。

多くの飼い主がそうなってから、「まさか・・・」と絶句する。

やはり、犬を外で散歩させるのは危険だ。


さらに、最近は糞尿の処理の問題も顕在化している。舗装された道路では穴も掘れない、埋めることもできない、そして、水分も吸収されない。暑くなれば臭いが周辺に漂い、不衛生な状態になる。

糞に関しては9割程度の人が持ち帰るが、持ち帰らない人がいる。尿はペットボトルなどに水を入れて持ち歩き、流す人もいるが薄まるだけで、根本的に問題解決にはならない。

基本的に犬を散歩させるという行為そのものがやはり問題であり、やめるべきだろう。


犬の糞尿は自宅の庭で解決し、運動も自宅の庭で解決できるという人以外は犬を飼うべきではない。


まして、マンションなどで一人暮らしという人は飼うべきではない。狭い部屋に一日中閉じ込められるペットの気持ちを考えてほしい。精神的にも不安定になる。運動不足だ。長生きできるはずもない。人間のエゴでそんな環境に置かれる犬はペットではなく、奴隷だ。


日常的に家にいて、ペットと過ごす時間があり、ペットのためにドッグランなどに連れていく時間があったり、広い庭があって犬たちは庭を自由に走ったりできる環境がある人だけがペットを飼うべきだ。


そうでなければ飼うべきではない。そのような条件が揃えられない人にペットを飼う資格はない。


ペットも一つの命だ。一つの命を預かる責任を感じてペットを飼うべきだ。
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yukikaze

皆様、nice!ありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。
by yukikaze (2013-06-03 09:38) 

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