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在日と 帰化人の対立 迷惑だ [日本の不幸]

笑えない話がある。


大阪・鶴橋で行われるヘイトデモとそれを阻止しようと集まる暴力集団。


お互いに顔見知りが多いのだそうだ。


私の学生時代の知人も双方にいる。昔は仲の良かった友人同士だったはずなのだが、今や立場が異なる。


「在日」と「帰化人」


もともと同じ半島出身者の3世なのに、今や国籍まで異なる。


名前も通名を止め、民族名に戻した在日の知人、通名を正式の名前にして帰化した知人。


双方の祖父母は私の父方の祖父を頼って日本に来た。


戦前、父方の祖父は朝鮮銀行に在職していた時期があり、半島人との付き合いもあったという。


また、その祖父の紹介で大阪に出稼ぎに来ていた人たちも多かった。


そして、大阪で生まれた人もいる。たとえば、李明博などもそうだ。


敗戦後、彼らの多くは帰国したが、二人の祖父母は、私の父方の祖父を頼って日本にやってきた。


どのようにしてやってきたのか。


漁船で日本海を渡ったといっていたというが本当なのかどうかはわからない。


しかし、何とかしてきたのだろうが、彼らが頼ってきたとき、私の父方の祖父はこの世にいなかった。


少年だった父に彼らの世話はできない。


それでも、以前の出稼ぎ先などの世話になりながら、彼らの祖父母たちは日本に安住の地を見出した。


彼らの父母はどちらも2世になる。そして、彼らは3世。


今も在日を続けている彼は地元にあるワルの王道「大阪朝鮮高級学校」を卒業後、朝鮮系の「大阪経済法科大学」へ進学し、今はアダルトショップの店員を経て、今はその関係のネットショップを経営している。


最近、日本人の女性と結婚して、帰化した知人は大阪にある仏教系私立の「大阪清風高等学校」を卒業し、「関西大学」へ進学し、今は医療器具販売の会社に勤務している。


そして、二人は全く相反するグループに属している。帰化した知人は所謂「ヘイトデモ」に参加し、在日の知人は「反ヘイト」に参加して、今は大阪・鶴橋で睨み合う。


しかし、二人とも古くからの友人同士のはずだ。なぜ、そうなったのか。


大阪・鶴橋では睨み合う二人だが、なぜか、東大阪・布施の飲食店では談笑しながら酒を酌み交わす。


ゆえに、日本人の知人たちからは、「ヘイト」も「反ヘイト」も韓国人の自作自演だと批判されるのだが。


また、それらの状況を利用して対日批判、反日運動に使う韓国メディアや日本の反日メディアも多い。


日本にとっては迷惑な話だが、彼らの対立の原点はどこにあるのか。


日本で成功し、帰化した以上、日本人以上に日本人らしくありたい、在日と一緒にされたくないという帰化した知人の心理は話をしていると伝わってくる。


この間まで同じ在日だったのに、日本で成功し帰化した途端に、在日を批判する帰化人に違和感を覚え、怒りを覚える在日の知人。


個人レベルでは対立しないが、グループになれば、激しい対立になる。


マスメディアも取材するなら、表面的な過激な映像や言葉、暴力シーンだけでなく、その背景も探ってもらいたいものだ。


在日、帰化、そして、それぞれの置かれた経済状況、心理的な状況、相互の葛藤なども報道すれば、深みのある内容になるだろう。韓国のメディアのようにそれらの事情を知っていて報道しないことも問題だが、そういうことに関心のなく、表面的な報道しかできな日本のメディアもレベルが低い。


しかし、日本を舞台にしたこのような対立は日本人にとっては実に迷惑な話だ。
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コメント 7

chunta

こちらでは あんまり報道もされていなくて
日本人が「帰化」も「在日」も含めて
「朝鮮系は国へ帰れ」ってデモしているのかと思ってました
なんか 温度差感じるな~って
エライ勘違いしてたわけですね
これだと 日本人としてはかなり迷惑な話
ゴタゴタは困りますねぇ
by chunta (2013-07-06 00:12) 

ナビパ

う〜ん悲しい話です。同国だろうに。。。
良い解決策はないかな。。。
by ナビパ (2013-07-07 08:41) 

mwainfo

「在日」と「帰化人」、貴重な記事、ありがとうございます。
by mwainfo (2013-07-07 11:30) 

yukikaze

皆様、nice!ありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。
by yukikaze (2013-07-09 09:48) 

yukikaze

chunta様、いつもコメントありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。

そうなんですね。首都圏では報道はあまりされていないのですね。新大久保あたりで衝突があったとこちらでは報道されているのですが、、、やはりキー局などでは政治的配慮もあって報道できないのかもしれません。

在日批判の側には帰化した人たちが帰化しない在日に対して「帰れ!」と言っている人たちもいますし、旧来からの日本人が帰化した人たちを含めて半島出身者は「帰れ!」と言っている場合もあります。ただ、報道だけを聞いていると、後者だけのように思われがちです。実際は、帰化した人たちが帰化しない在日の人たちに対して最も激しく罵声を浴びせています。ただ、わけもわからず騒いでいる日本人も結構多くいます。

反ヘイトと称する側は罵声は少ないですが、暴力行為が多いように思います。報道はされませんでしたが、在日批判をしている人(ベビーカーを押していた若い女性)を蹴ったり、ベビーカーをひっくり返したりしていました。また、プラカードを奪ってそれでデモをしている人を叩いている人もいました。

暴言デモを暴力で阻止しようとするので、警察も介入しています。警察も暴言デモを認めているわけではありませんが、悪質なデモでも、より悪質な暴力集団から守らなくてはならないというのが現状の警察の立ち位置のようです。

暴言デモと暴力集団。その間に挟まれる警察官こそ、一番の被害者のように感じています。
by yukikaze (2013-07-09 09:58) 

yukikaze

ナビパ様、いつもコメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

そうですね。日本人も、在日の人も、帰化した人も、寛容になれればいいのですが。多くの日本人はこの問題に対して「寛容」なはずなのです。無関心なだけという人もいるかもしれませんが、日本人の多くは在日の人も、帰化した人も許容していると思います。内心では「また、半島出身者が・・・」と思っていたとしても、それを批判はしないのが常です。

日本人からすれば同じ半島出身者とその二世、三世でも、帰化した、在日だというその違いは当事者には大きな差なのだと思います。そこには複雑な心理状態が交錯しているのだと思いますが、内心で思うだけにとどめてほしいと思います。暴言や暴力に訴えてはいけないことだと思います。

個人レベルでは内心で思うだけでとどめられるのに、集団になると歯止めがきかないのは集団心理というものなのだと思います。ならば、集まらないことが重要なのではないかと最近は思います。
by yukikaze (2013-07-09 10:05) 

yukikaze

mwainfo様、いつもコメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

参考になればと思います。ただ、一事例なので、すべてがこのままというわけではありません。個人的には双方に参加している日本人には「日本人としての良識を持って、こういう騒動に参加しないように」と言いたいですし、帰化した人には「過去の自分を否定しなくても」と伝えたいですし、在日の人には「When in Rome do as the Romans do.」と伝えたいです。
by yukikaze (2013-07-09 10:09) 

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